|
どこで造っているのですか? |
Yoshidaさん
(PGM) |
12年前から埼玉県比企郡小川町の緑に囲まれた静かな環境で製造しています。
その前は川口市でした。 |
|
PGMさんのギター造りの哲学とは? |
Yoshidaさん
(PGM) |
製造に「拘りと自信を持って!」と言いたいところですが、私達の拘りは常に変化しています。
だから「一貫してこの方法で!」なんて事はありません。そんなの進歩が無いと思ってますから。
ギターも1本1本材料の木が違いますから「この材料はどうしてほしいんだ?」「プレイヤーは
コイツに何を望んでるんだ?」とその材料に対して組込む時はいつも1本1本違った角度から
見つめながら進めて行きます。
いつもそうしていると、またなんか新しい事が見えてくるんです。
拘っている点はそこでしょうか。(笑) |
|
ある米国ユーザーからの質問です。
彼は日本から輸入して買ったので値段が非常に高いと感じたようです。
日本国内にしても決して安くはないですよね? もっと安いラインで
量産するという考えはないのですか? |
宮坂さん
(VanZandt) |
まずVanzandtは量産品ではないと言う事です。材料やパーツに拘ってきっちり組み込んである
ハンドメイドなので現在では¥240,000がレギュラープライスとなっています。
海外の方だと高いと思われるかもしれませんが、国内のプライスレベルで考えると
良心的な値段にしているつもりですがやはり高いですか?
勿論、安く作る事も出来ますがそれでは量産品と変わらないですし、
Vanzandtのポリシーであるクオリティを追求する意味があまり無いと思います。
いい材料での仕事は作り手のポテンシャルも上がりますし、売る側も大事に売ろうとします。
そういうものなら買うお客様もなおさら価値を感じてくれると思います。 |
|
彼のTLV 60
のSerial#は 0571 なのですが、これはいつ頃造られたものですか? |
宮坂さん
(VanZandt) |
1995年の8月にできた物で北海道の楽器店で販売していた物です。
価格は定価¥195,000でした。このモデルは当時レギュラー品の指板Rを
400Rにしていましたがテレキャスターのお客様からFENDERの指板Rと
同じ物が欲しいというリクエストが多かったので
184Rで作った30本限定のうちの1本です。 |
|
なんかすごく詳しくわかるんですね。彼に伝えておきます!
Yoshidaさん、PGMを当サイトのマニアックな読者に紹介、宣伝するような
「ネタ」があったらなんか教えて下さい。 |
Yoshidaさん
(PGM) |
ネタ:です。
もう10数年も前の話ですが、あるプレィヤーが、自分のギターのオクターブ調整を
いくらきっちりやっても
「どうも合ってないような気がする。」って言って来た事がありました。
そこで本人にはナイショでかつてから思ってたナットの位置をほんの少し1フレット
側にズラすという事をやったんです。
そしたら本人は大喜びで「どうやったの?」って言うから教えてあげたら持ってる
ギター全部やる事になりました。
これはこれで「めでたし、めでたし!」
こちらとしては「これは良い方法だ!」って確信持ったわけです。
でも周りのパーツやさんとかに話しても相手にしてくれなかったんです。
「フレットの位置ってのは計算でちゃんと出てるんだからそれを変えたら狂っちゃう
でしょう」
で、別のプレイヤーのギターも1本やって、その時は気に入ってもらったんで、
やった方法を教えたら今度はカンカンになって怒ってしまったんです。
「そんなことしたら全部狂っちゃうじゃん!」て。
それからこういう場合は内緒にしといたほうが自分も相手も”幸せ”なんだなと
思ってそういうオクターブや音程の相談があった時はやるだけやって、あんまり
言わない様にしてました。
何年か後にそれプラスオクターブ調整の方法で大儲けしちゃってる人の話を聞いて
唖然。
コンなんで特許取れるなんて思わなかったから・・・・・・・・
でした。
開放を無視して2フレットあたりを押さえてチューニングしてそれにオクターブ調整
を合わせてみてください。
開放以外は全て音程バッチリになります。
開放だけちょっと下がった感じになります。
1度お試しください。
このびみょ〜な違いがわかった方は
ナット位置をほんの少し1フレット側に寄せると全部バッチリ!
違いがあんまりわからない人はやっても無駄です。
*注意 ナット位置を寄せるのは素人は取り返しのつかない事になるから絶対
やらない方がイイです。
プロのリペアーマンにお願いしてください。 |